2007年06月21日

馬場と距離の適性

予定を変更して適性の話を書きます。

馬によって芝コースしか走らない馬、ダートコースしか走らない馬がいるのを知ってますか?
出走レースは調教師(&場合によって馬主)が決めるんで、たまたま芝だけとかいう場合もありますが、ずっとダートだけしか走ってない馬の場合「ダート適性」があると判断されてると思います。

そもそも馬は、芝だろうがダートだろうが、どっちでも走れます。
賞金を稼ぐっていう観点で考えて、どっちが向いてるか、得かを判断して、どこを走らせるかは人間が決めるんですね。
G1とかの賞金が高いレースを調べてもらえばわかりますが、芝のレースのほうが数が圧倒的に多いんです(日本国内の場合)なんで、日本では、強くて賞金を稼げそうな馬は芝しか走らせません。

コースが変わると、馬自身の感触が変わるっていうのもあると思うし、G1レベルの馬はレースで走った後の消耗も大きいから、どれでも出られるレースに出て稼ぎまくるなんていうことはしないんですね。
いや、たまにそういう調教師(&馬主?)も居ますけど、そういうときは評論家とかファンの書き込みでも「頭おかしいんじゃねえの??????i?{???????j」とか言ってますね。

話それましたが、ダートを走ってる馬は、
ダートでしか良積(りょうせき=よい成績)を出せないか、
芝のレースを走ると体力の回復に時間がかかるからダートを走らせる、
という理由が多いです。
新馬戦や2〜3歳の未勝利戦の場合、使いたいレースで使えない(出走頭数が多くて除外になるとか)という理由で、芝だったりダートだったりすることがあります。
若い頃のレースは、予想ではあんまり考えなくていいと思います。

ずっと芝だけ(もしくはずっとダートだけ)走ってた馬が、ダート(芝)のレースに出てくる場合がありますが、「ダート変わり」「芝変わり」と言って、予想が難しくなります。
その馬にダート適性(芝適性)があるかどうか、コースを変えた理由によっては、ぜってぇexclamation来ねえという場合もあるからです。
でも、その分人気を落とすこともあるんで、もし来れば高配当が期待できます。要チェキ????????


あと、スプリンター、マイラー、ステイヤーって言葉を聞いたことがあるでしょうか。
スプリンターは、普通に使いますけど、短距離走者のこと(だいたい1400m以下)
マイラーは、マイル(日本では1600mを指す)が得意な馬のこと
ステイヤーは、長距離(自分は2400m以上を指すと思ってます)が得意な馬のこと

ディープインパクトはステイヤーだ、と「酔いどれない競馬」@CSフジテレビ739で、井崎 脩五郎さんが言ってました。

菊花賞ではすごく掛かってたけど、3000mという距離は初めてだったからで、実際は長い距離が得意でした。
(2周のレースだけど、1周だと思ったディープが焦った、とかいうもっともらしい話もあります。その後のレースでは掛かる癖は出なかったみたいなんで、鞍上(あんじょう=騎手のこと)を信頼するようになったんでしょうね)
ウオッカは2400mのダービーをこなしましたが、自分はマイラーだと思います。強い馬なんで、他の距離も走れると思いますけど…たぶんマイル〜2000mぐらいが適距離じゃないですかね〜
宝塚記念は2200mなんで微妙ですが、斤量が51Kgだし、若いから走りきってしまう可能性もある。来れば来るって感じですね。

?y??かかる
掛かる、引っ掛かる、掛かり癖がある、折り合いを欠く、などとも言うらしい。
馬が騎手の指示に従わず、先へ先へ行こうとする状態を言います。
騎手はレース距離や、馬の力(長い距離を早く走れる、瞬発力があるなど)を見極めて走らせているので、指示に従わない馬の場合、ゴール前で走る力を残せない場合がある。
掛かり癖は調教で修正するが、うまくいかない馬の場合、中長距離をあきらめて短距離を走らせる場合もある。
逆に、騎手の指示と馬の走りが一致しているのを「折り合っている」などと言います。


若いうちははあんまりコースや距離適性がはっきりしません。
というか、早い馬はなんとなく勝っちゃうって感じで勝ち上がることが多いです。
年を取るにつれて適性がはっきりしてきて、昇級制によって一緒に走るのも同じぐらいの実力の馬ばかりになってくるし、そうなると適コース、適距離以外では勝てなくなったりします。
あと、最初は長い距離も走れたけど、年を取ったら短くなってくるっていうのもよくあるパターンですね。

適性をどうやって見るかは、人によって違うんだと思います。
血統に詳しい人は血統で決めるだろうし、馬の体形、走り方、調教タイムで判断することもあります(調教コースは、芝もダートもある)
どれか1コで決まるわけじゃなく、馬を見て判断するんでしょう。

前回、調教師の仕事について書きましたが、調教だけなら助手や見習騎手(騎手課程の生徒)なんかも乗ります。
本当に大変で大切なのは、どのレースが馬に合ってて、気持ちよく走れるかを判断することだと思います。
レースは、場合によって連闘(れんとう=2週連続でレースに出ること)する場合もありますけど、普通は1ヶ月に1回ぐらいです。馬の調子とか、出走頭数によっては出らないこともあるんで、試し試しの繰り返しで何回も走って、成績が出なかったらたまったもんじゃない(馬主さんにとっては)ってことなんで。

昔はコース適性とか距離適性なんて考えてなかったらしいんですね。
でも、そういうのを考える調教師が出てくると、テキトーに出してる厩舎の馬は勝てなくなります。
今ではどこの厩舎も適性を考えてるみたいですね。

中央ではあんまりないと思いますケド…地方のベテラン調教師には昔かたぎの人もいるみたいで…今は、若くて研究熱心な調教師のほうが、馬主さんにも馬券を買う人にも人気らしいです。
posted by 初心太郎 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬の基本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月04日

競走馬をきたえる

藤沢調教師の番組が放送されてだいぶたっちゃいました。
録画してなくてあまり覚えてませんけど、見たときに思ったことを書きます。

まず、藤沢厩舎では24頭の競走馬を調教していると言ってたと思います。
厳密に言うと、藤沢厩舎の管理馬は現在69頭です。
藤沢厩舎は美浦トレセンに24馬房を貸付されていて(トレセンはJRAの管理)馬房数の3倍まで預かることができる決まりだそうです。

貸付馬房数は前年度の成績によって増減します(成績がよければ増える)
今のところ、新規開業とかで14か16、普通20、最多でも24です。

「3倍規定」は馬主さん(組合?)からの要望で決まったことで、それもわりと最近のことらしいです。馬主さんのブログで読みました。

藤沢厩舎の69頭は余裕があるみたいですけど、実際はこれから入厩予定の2歳馬がいるから予約で満員なんでしょう。
入厩前の2歳馬は育成牧場にいますし、トレセンに入ってない馬は放牧に出てます。JRAのホームページで調教師名鑑を見ると、管理馬の一覧や、どの馬が放牧中かも書いてあります。

放牧というと、凱旋門賞から帰ってきて御疲れ様♪の放牧とかいう感じですけど、3倍規定ができてからはひんぱんに馬が出入りしているそうです。
競馬に出るときは馬房に居るものらしいんで、競馬に出す→放牧、放牧の馬を戻す→競馬、この繰り返しで相当忙しいみたいです。
こうなると放牧先も重要で、ケガして長期休養みたいな馬はのんびり草を食べてればいいと思いますけど、戻ってすぐ競馬っていう短期放牧の馬は放牧先でもある程度運動してないと絞れてなかったりします。放牧中の馬の管理も調教師の大事な仕事なんですね…

去年でしたか、ラインクラフトという期待の牝馬が放牧先で心不全で死んでしまいました。
心不全自体は、競走馬に一定の割合で発生するから仕方ないと誰か言ってました。ある程度の近親で交配するからなんでしょうかね。
ラインクラフトの場合は別として、放牧中に骨折して予後不良とか競争能力喪失なんていう場合も結構あるんですよね。
柵の中を自由に動けるようにしてる場合なんか、音に驚いて走りすぎたり、コケたりもするんでしょう。でも繋いでたんじゃ放牧じゃないし。

?y??競争能力喪失
普通に生活するのは問題ないが、競馬で走るのは無理な状態になること。
引退して繁殖入りするか、乗馬になることになる。

ディープインパクトが現役時代一度も放牧されなかったそうなんですが(専門家は疑問をとなえてました)放牧中の事故をおそれたんでしょうね。馬主さんの要望だったそうです。
競馬に使わない休養期間も馬房がひとつふさがるわけで、厩舎としては負担だったでしょうけど、殺到する取材にこたえたのも競馬界全体のため、ということだったみたいです。大変でした…
ちなみに池江泰郎厩舎も24馬房を貸付されています。

トレセンの中では常にトレーニングがあるので、馬も緊張するんじゃないでしょうか。
番組の中でもイクスキューズが熱発(ねっぱつ=熱が出ること)してましたが、馬の状態をみて調教内容や使うレースを決めるのは結構大変なんでしょう。
オークスをダイワスカーレットが感冒のために回避しましたが、自分の持ち馬がダービーやオークスに出る機会がめったにない馬主さんも多いんで、そういうときは決断が難しいです。
ダメでもいいから出たところを見たい、とか。
「一勝より一生」と言ってましたけど、実際はその「一勝」を笑って逃せる馬主さんは少ないみたいですね。

藤沢厩舎(とか池江泰郎厩舎とか)に入るような馬は、購入価格も1億円とかそれ以上の「高馬(たかうま=値段が高い馬。血統がよい)」が多いですから、すぐ結果を出すために無理をさせて将来を棒に振るようなことは馬主さんも希望しません。

厩舎によっては「安馬(やすうま=値段が安い馬)」が多い場合もあります。安い馬は100万円とか200万円で取引されることもあるので、重賞に出るどころか条件戦を勝ち上がることも期待されてない場合があります。
とにかく早く結果を出して欲しい。ダメなら抹消して処分したいという感じ?

トレセンに在厩してる期間で月70万位
放牧でも月20〜30万の預託料がかかるそうです。
それに対して入ってくるのは、レースの賞金、レースに出たときの手当(入着手当とか出走手当とかいろいろあるらしいです)
レースに出てくれないと、只飯を食ってるだけなんで、馬主さんの財布を直撃しちゃうんですね。

もうすぐ「3歳未勝利戦」がなくなります。
そうすると、3歳で勝ってない馬は出るレースがなくなります。
レースに出られない馬は、どこか地方に移籍するとか、引退して乗馬とか繁殖入りします。でも繁殖入りできるのは未勝利だったら血統がいい牝馬だけらしく…馬は馬で人間以上に厳しい現実があります。

ディープインパクトの弟でオンファイアという馬がいます。屈腱炎(くっけんえん=脚の故障。屈腱が変質して切れやすくなってしまうらしい)で引退して種牡馬になってます。
オンファイア自身は3走しかしてなくて、1勝3着2回(2歳重賞で3着が最高)でしたが、同じ父母のディープインパクトが好成績を残したので種牡馬としての需要があったみたいです。
ディープインパクトの兄のブラックタイド、弟のニュービギニングを見てもらってもわかるとおり、兄弟だからってどの馬も同じように活躍するわけじゃないのは人間と同じですね?????`?i???_???????j
活躍する馬をいかに買うかが馬主の賭けなんでしょうけど、100円で馬券を買ってる我々とはスケールが違います。

あと、いくら血統がよくても、調教のかげんでケガをさせたり、馬に走る気をなくさせる場合もあるんで、それは調教師に預けるためのコネもあるでしょうし運もあるんでしょう。
競馬を見てるだけでも「この馬走る気がなくなったな」っていう馬はいくらでもいます。
馬は人間と違って、今日は何メートル走るってわかってるわけじゃないんで、調教で距離の感覚をつかませたりしないと、長距離なのにいきなり全力で走っちゃう馬もいるんですね。
っていうのは、ディープインパクト見てた人なら、菊花賞の3000mで武豊騎手が苦労して走らせないようにしてたのをご存知でしょうけど。
もしかしたら勝手に走らせても3000mを走りきれるかもしれません。でもたぶん10000mの感覚で走り始めてマラソンだったから走りきれなかった…みたいなことになってたんじゃないでしょうか。

競馬は、馬の強さもあるけど、調教や騎手の騎乗もかなり大事です。
いつも同じ距離を走ってる馬なら、あんまり気にしなくても大丈夫ですけどね。
クラシックを狙う馬だと2000mとか2400mとか3000mとか距離がバラバラなんで、ダメな調教師で全部勝てるほど甘くはないみたいです。
posted by 初心太郎 at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする