天皇賞(春)に出走するドリームパスポートという馬。
おととしのクラシック戦線をメイショウサムソンと共に盛り上げました。
この馬、最初は栗東のマツパクこと松田博資厩舎の所属でした。
昨年の有馬記念で松田博資厩舎所属の騎手、高田潤を騎乗させたのが不満とやらで転厩(てんきゅう=厩舎を変えること)し、今は美浦の稲葉隆一厩舎所属となってます。
この転厩については掲示板でも議論があったみたいです。
自分としては、転厩してどうすんだろう?って感じですね。
十数年か数十年か前までは東高西低で東のほうが強かったそうなんですが、今は西高東低で西(栗東トレセン)所属馬が重賞を勝つことが多くなってます。東もこの2年ぐらいは盛り返してるけど、やっぱ西のほうが強い傾向は変わらないらしい。
理由はいろいろ言われてますが、栗東トレセンにある坂路コースの効果が大…とか。東の厩舎が中山競馬場にあった時代、中山には坂路があるから東が強かったが、栗東にも坂路コースを作ったので西の馬も強くなった。中山競馬場から移転した先の美浦には地形的に坂がないので人工的に作った販路コースでは長さや勾配に不足がある、っていうような話です。
もちろん、東にも強い馬はいるし、東が絶対的にダメってことじゃないけど、栗東の代表的厩舎から転厩する意味ですよね。
ドリームパスポートのレース記録を見てみると、2007年の阪神大賞典まではジョイ・レースホースの所有になってて、次のジャパンカップではセゾンレースホースの所有になってます。
馬がトレード(売買)されたんじゃなくて、馬主の登録名義が変わったんですね。
セゾン(クレジットのクレディセゾン)がジョイ・レースホースを買収したのか、詳しいことは知りませんけど、セゾンになったってことだけは確かなわけで。同時に勝負服も変更されました。
また、この年のセールではコスモヴューファームという聞きなれない会社(ってのは自分だけ?)が購買してて、どうもセゾンとサラブレッドクラブ・ラフィアンの総帥だった岡田繁幸氏がタッグを組んで馬主クラブの運営の乗り出したっぽい。
岡田氏がセゾンのためにコスモヴューファーム名義で数頭購買したようです。
『コスモ』は岡田氏の所有馬の冠号(かんごう=所有馬の名前に含める言葉)なんで、他の人は使わないだろうなーと思ったんすけどね。
コスモの代表としては道営(北海道競馬)所属のコスモバルクがいて、外厩制度(内厩=トレセンに対して、トレセン以外の場所での調教)への挑戦ってことで当時話題になったんですが、その話はまた今度。
稲葉隆一厩舎の管理馬を見てみると、セゾンレースホースもありますが、ビッグレッドファーム、岡田氏の個人名義など、ほとんどの馬が岡田氏関係です。
こういう厩舎って西にも東にもありますけど。クラブべったりの調教師ってのはイマイチ…(笑)って話はある。
調教師になって最初、もともと騎手だった人や親が調教師で厩舎ごと譲り受ける形の人は別として、預託馬を集めるのが大変だそうで。
競馬界に関係ないところからきた人は特に。
馬は馬主から預託されますけど、一般に馬主は相馬(そうま=馬を見る目)がないのが普通だそうで、調教師が馬を勧めて買ってもらうんだそうです。
安くても数十万から、数千万以上する馬を勧めるには信頼関係とかいろいろ必要なんすね。
そういう営業がヘタな人だと、地道に結果を出していくもんで、馬が集まるまでに時間がかかって大変です。
手っ取り早いのが、特定のクラブから預かる方法みたいですね。
個人だと持ってる馬の数が限られますけど、クラブだったら会員が出資する限りは何十頭って持てますから。
そういう調教師と馬主の関係だと、馬主の力が普通以上に強くなるもんらしく、どのレースに出すか、いつどこに放牧に出すかなど、ローテーションまで馬主が指図する場合があるようです。
それって…調教師の名義貸しにも近いような(笑)
いや、毎日の世話や調教は、調教師が管理してますけどね。
ちなみに、一般論として聞いた話で、稲葉師がそういう調教師って意味じゃないので。誤解無きよう。
某掲示板で高田信者なんて呼ばれてましたが、マツパクのところで高田が調教つけてる馬って結構走るんですよ。
高田が有馬記念で勝ったら(2007年は勝ちなしだったんで)最初の勝利が有馬記念!なーんて話もあったぐらいで、はっきし言って騎手としてはダメな部類に分類されてます。
でも、調教した馬が走るってことは、馬を扱うのは上手いと思われ。
レースで結果が出ないのは性格かもしれないっすね。やっぱ、自分が勝つという強い“我”みたいなもんがないとダメなのかも。
それと、2007年は障害レースのときに騎乗馬が故障して大怪我したんで、休んでる期間が長かったんですよね。
まあ、ドリパスに高田が合うか合わないかは判断が分かれるところなんですが、結局は、有馬で結果が出なかったことを理由に、言うことを聞く厩舎に転厩させた、ってとこでしょうね。
クラブの代表馬であるドリームパスポートを記念(?)して、セゾンレースホースの冠号を、牡馬は『ドリーム』牝馬は『サマー』にしたみたいです。ただし2005年産以降。
馬名って、前も書いたけど、あまり変更しないものなんで、すでについてる名前は変えないんですね。
それと、ドリームやサマーって結構使われてる単語なんで、ドリームやサマーってついてる馬が必ずセゾンの所有ってことじゃないですから。
マツパクは最近は重賞で目立ってませんけど、定評のある厩舎なんでね。
セゾンの今後とあわせて見守りたいっすね。



